慶應義塾大学病院 輸血・細胞療法センター

Center for Transfusion Medicine & Cell Therapy, Keio University Hospital

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〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
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細胞療法 Cell therapy

造血幹細胞移植とCAR-T療法、ドナーリンパ球療法が標準治療として行われている他、診療科で行われている各種企業治験や先進医療のための細胞採取が行われています。

採取実施場所:自己血・成分採血室(1号館5階A)
採取担当者 :当センター専任医師と臨床工学技士(臨床工学センター)の2名
細胞加工場所 : 細胞操作室のダイダン社エアバリアブース内安全キャビネット(1ユニット)
細胞加工担当者 :専任臨床検査技師

(1)末梢血造血幹細胞採取

ドナー(血縁、非血縁の造血幹細胞移植の場合)や患者(自家造血幹細胞移植の場合)に顆粒球コロニー刺激因子を4-6日間投与し、末梢血中に幹細胞を誘導してから末梢血幹細胞採取を行います。成分採血装置を用いて造血幹細胞が含まれる単核球分画を採取し、そのままあるいは凍結・保存後に融解して用います。造血幹細胞のマーカであるCD34を測定し、採取のタイミングをはかるとともに、採取中は、必要量が採取できたかをリアルタイムにモニタリングします。

(2)CAR-T療法(キムリア®/ブレヤンジ®)のためのリンパ球採取

成分採血装置を用いて、患者さんの末梢血からリンパ球分画を採取し、凍結・保存後、製造工場に搬送します。1か月程度でCAR-T製剤が製造されて当センターに届き、治療開始まで液体窒素下で保管されます。キムリア®用リンパ球採取中はリンパ球のマーカであるCD3を測定し、必要量が採取できたかをリアルタイムにモニタリングします。

このようにして集めた幹細胞やリンパ球は、その後エアバリアブース内の安全キャビネットで凍害保護薬を添加して調整保存し、液体窒素下で使用するまで保管されます。

細胞採取を受ける方へ